親戚や知人のつてで工務店を決めてしまう前に~いい家を建ててくれる工務店の基本条件

親戚や知人のつてで工務店を決めてしまう前に~いい家を建ててくれる工務店の基本条件

初めて一戸建てを建てる一般の方は、知らない工務店に依頼することをなんとなく避けて、親戚などの身内を頼ったり、住宅業界の知人のつてを信用して依頼してしまうことが案外多いものです。
近所づき合いが密な地域なら、ご近所さんの紹介で頼んでしまうこともあるようです。
住宅業界は裾野が広いので、身近にも何かしらの関係者がいることもあるでしょう。

でも、工務店にもいろいろな会社があります。
その会社は、あなたの家を建てるのにふさわしい会社でしょうか。
身内や知り合い、誰かの紹介だからと無条件に信用してはいけません。もちろん、いい家を建ててくれる会社もたくさんありますが、変な家ができてしまうという悲しい結果になる場合も少なくはないのです。
そんなことになったら、身内や知り合い、誰かの紹介ということがかえって仇になってしまい、変な家でも文句を言うこともできず、結局泣き寝入りということになってしまいます。

その会社は「住宅専門の工務店」ですか?

最低限どんなことをクリアしている工務店を選ぶべきかということについて紹介します。

まず、その会社は、個人向けの一戸建て住宅を専門にしていますか?
よくわからなかったら、
「一般住宅が専門ですか?」
「年間何棟くらい建てていますか?」
と率直に聞いてみてください。
「一般住宅専門の会社かどうか」なんて、当たり前の条件と思うかもしれませんが、前述したように、工務店にもいろいろな会社がありますから、じつは意外と専門外の会社で建ててしまうこともあるのです。
身内や知り合いの工務店に変な家を建てられてしまうのは、多くの場合、この「一般住宅が専門でない会社だった」というケースです。
中には「家を建てない工務店」もあります(「千葉・茨城で家を建てるならハウスメーカー?工務店?」という記事で紹介しました)。その会社の専門が何かということは必ず事前に確認しましょう。専門が違っていたら、角が立たないように断るのがいいでしょう。

また、建設業許可をもっている会社かどうかということも最低条件のひとつです。
工務店は管轄の行政庁に申請書を提出して審査を受け、国土交通大臣または都道府県知事に建設業の許可をもらっています。500万円未満の軽微な工事だけを請け負うなら、建設業許可は必ずしも必要ありませんが、一般住宅を建てている会社なら、500万円未満の工事ということはありませんから、建設業許可を持っているはずです。

現場監督が一級建築士などの資格をもっているかどうかも確認しましょう。

これも大切なことですが、自社の保証制度ではなく、第三者の住宅保証機関に加入している会社かどうかということも確認しましょう。
自社保証制度の会社は避けたほうがいいでしょう。
法律では、家を建ててから10年間は瑕疵担保責任が保証されています。
10年以内に「雨漏りがした」「家が傾いた」というような住宅の性能に重要な構造的瑕疵があった場合は、どんな会社が建てようと、その工務店が無償で補修しなければなりません。
住宅業界のアフターサービスについて説明しているこちらの記事が参考になります)
自社の保証制度をとっている工務店に家を建ててもらって、その会社が倒産したらどうなるでしょうか。
皆さんの家の保証をしてくれるのは、誰もいなくなってしまうのです。
大企業ですらいつ倒産するかわからない今の世の中。
どれだけ会社が大きくても安心は禁物です。
工務店の自社保証は大きなリスクになるので、必ず確認してください。

私たち菅谷工務店のこれらの条件については、菅谷工務店の公式サイトにきちんと記載してありますので、どうぞご参考にしてください。

知人のつてなどの工務店が、ここでご紹介した条件を満たしていない場合の断り方について、アドバイスしておきます。
「仕事の取引先の関係で、どうしても別の工務店にたのまなければいけなくなって」
「家内のお父さんの友だちが工務店をやっていて、そちらの顔も立てないといけないので」
こんな言い方をすれば、相手も納得してくれるはずです。
もしそれが可能なら、その知人の工務店の専門分野だけは依頼する、というのもいいでしょう。
「○○の工事だけはあなたのところにお願いするよう、元請けに言っておきます」
事情を話せば、元請けの会社も融通を利かせてくれるはずですよ。

なるべく近くにある工務店がお勧め

次に、どこで工務店を探せばいいのかということですが、まずはなるべく近場の工務店に当たってみることから始めることをお勧めします。
いくら評判がいい会社でも、あまり遠くにある工務店に頼むと、あとあと大変になりますし、近いほうが様々なメリットがあるからです。遠くても、現場から車でせいぜい1時間以内ぐらいの工務店がお勧めです。

近場の工務店のメリット1:コストが安く上がる

たとえば、職人さんたちは、現場まで毎日車でやってきます。現場から遠ければ、その分ガソリン代がかかります。場合によっては高速道路料金もかかりますよね。現場から近ければ、それらの経費がそれだけ節約できます。

近場の工務店のメリット2:職人さんのモチベーションが下がらない

職人さんたちは、工期を守るために1日の作業時間をなるべく長くとりたいと考えています。
とはいえ、あまり遅い時間まで作業すると、現場のご近所の家に作業の音などで迷惑をかけてしまうかもしれません。そこで、朝早くから作業できるよう現場に来ます。朝早く現場に着くためには、当然、朝早く家を出ることになります。
8時に現場に着きたい場合、現場から1時間の場所なら家を出るのは7時ですが、2時間、3時間かかる場所だったら、6時、5時に家を出るわけです。帰りも同様で、現場作業が6時半に終わっても、現場から遠ければ帰宅は9時、10時になります。朝が早いのですからこれはつらいですよね。
こんなわけで、職人さんにとっては、現場が近いほどうれしいもので、モチベーションに直結するのです。

近場の工務店のメリット3:その地域についての知識がある

近場の工務店なら、その会社はその地域のことをよく知っているはずですから、土地選びなどについてのアドバイスもしてくれる可能性が高いでしょう。ですから、土地選びをする前に、工務店選びを先にしておいたほうがいいわけです。
例えば、目星をつけていた土地のことを相談して、
「じつは、そこはもともと沼だったんですよね」
「あそこは湿地帯ですから、あのあたりのお家の半分以上は地盤改良していると思います」
といったアドバイスをもらえるかもしれません。
このような情報は、地域情報を把握していない大手ハウスメーカーではなかなか提供してもらえないものです。

近場の工務店のメリット4:メンテナンスにくるのも早い

これは新しく建てた一戸建てに住みはじめてからのことですが、その家に何らかの不具合が生じてしまい、メンテナンスを頼みたいと思ったとき、工務店が近場なら、すぐに来てもらえるというメリットがあります。
「地震で瓦が落ちた」
「台風で窓ガラスが破れた」
「蛇口の水が止まらない」
というように、家のトラブルは待ったなしというケースが少なくありません。
台風の土砂降りの中、割れたままの窓ガラスで何時間も我慢できますか?
工務店が近いほど、早く家に来て対処をしてもらえる安心感は、大きなメリットだと思います。