建築由来の言葉を学んで、新築一戸建ての勉強をしましょう

建築由来の言葉を学んで、新築一戸建ての勉強をしましょう

「住まい」は、私たち人間の生活に欠かせないものです。
そこで、私たちの暮らしの中で使われている言葉の中には、じつは建築用語が語源になっているものが意外とあるのです。
様々な言葉やことわざ、慣用句が建築用語から生まれているのも、そう考えれば、不思議なことではないかもしれません。
ここではそんな言葉をまとめてみました。

「段取り」の良さは、工務店の腕の見せどころ

「段取り」は、もともと歌舞伎の構成や展開のことを示す言葉だったといわれています。今ではもっと広く、
ものごとを行う順序や手順、準備のことを指す言葉ですね。
ビジネスでは、よく「段取り八分、仕事二分」などと言われますが、ものごとが成功するかどうかの8割は「準備」で決まるという意味です。段取りが良いと仕事の成功率は上がるのです。
この「段取り」の「段」というのは、階段のことです。
もとは石の階段造りのことのようなのですが、その出来について、上り下りしやすさ、傾斜地に合っているかどうか、費用はどうだったか、など様々な面から評価して「段取りが良い、悪い」というようになったそうです。
そこから、工事全体における手際の良さや進行のことを指すようになったとのことです。
「段取り」の良さは、まさに家づくりの明暗を分ける、工務店の腕の見せどころです。

「大黒柱」は女性のこと?

伝統的な民家建築で、建物の中央に位置する大黒柱。
この最も太い柱が、転じて家の象徴となり、今では、それを支える人のことを指すようになっています。普通は、家計を稼いでくる男性のことを指すことが多いですね。
大黒柱の語源には諸説あり、七福神の大黒天にちなむという説もあれば、古く朝廷の「大極殿柱(だいごくでんばしら)」から来ているという説もあります。
大黒柱は台所のある土間に立っていることが多いので、大黒天は台所に祀られてます。ということは、もしかしたら、台所を守る女性こそ、大黒柱なのかもしれません。
私たち菅谷工務店にとっても、家づくりのお話を進める際に奥様のご意見はとても重要なものです。
さて、大黒柱は、地震が多い日本の暮らしをカバーする知恵のひとつです。
1本1本独立した柱は、左右に揺れず上下に動くように、貫(ぬき)と呼ばれる横木に差し込まれるようにしてつながっています(柱に穴をあけて差しこまれているだけ)。それではさすがに家全体の重量を支えることはできないので、最も太い心柱に全部の梁をかけ、家の上屋の重みを支えるようにしているのです。

意外としょっちゅう、「縁を切って」います

夫婦や親子などの関係をなくすことを「縁を切る」と言いますよね。「タバコとは縁を切る」なんてときにも使います。
縁というのは、人と人、ものごととのかかわりあいを指すのですが、「二つ以上のもののかかわり」全般を指す言葉でもあります。
建築においては、二つの部材や建物同士が、互いに影響を与え会わないような細工をすることを「縁を切る」と言います。
たとえば、 幅広板の伸縮が隣の板に及ばないように、釘打ちではなく押縁で押さえたり、 建物の振動が伝わらないようにエキスパンション・ジョイントをもうけたりします。あっ、専門的すぎるでしょうか?デザインとして縁を切る場合と、構造的に縁を切って、デザイン上は一体に見せることもあるのです。

「建前」が決まらないと、「本音」も決まらない

建前という言葉は、現代ではあまり良い意味に使われていませんね。
「本音」に対して、「表向きの方針」「都合の悪いところをとりつくろった表現」が「建前」です。建前は真面目でも、本音は不純だったり。
建前というのは、もともと、木造建築で、基礎の上に柱、梁、旨などの主な骨格をくみ上げることです。このとき、「建前の儀式」というものが行われます。
「建前の儀式」が済めば、主要な骨組みがわかり、どんな家が建つのかがわかるため、基本方針や表向きの方針を指す言葉になったといわれてます。
あなたの建てる家は、どのような建前を迎えることになるでしょうか。しっかりと方針を立ててくださいね。

「束の間」もお施主様のことを忘れない

「束の間」と言えば、あっという間に過ぎてしまう短い時間を指す言葉ですね。「束の間の夢」「束の間も忘れない」などというように使われます。
この「「束」というのは、長さの単位で、具体的にいうと弓矢4本分の長さ(指4本でひと握り分)のことだそうです。家づくりの現場でも、短い柱のことを「束」といいます。
お客様の幸せのを束の間も忘れない、というのが私たち菅谷工務店のモットーでもあります。

細部まで丁寧な職人の「几帳面」な技

家を建てる職人の技を感じさせる言葉です。
「几帳」というのは、平安時代以降、公家の邸宅に使われていた間仕切りの一種です。柱の表面は丸く面取りされており、両側に刻み目が入った細工が施されており、細部まで丁寧に仕上げられていることから、「きちんとしているさま」を几帳面というようになりました。
一戸建てを建てる職人の「几帳面」さを、ぜひ感じていただきたいと思います。

建築図面で「いの一番」を見てみよう

ちょっと昭和っぽい言葉ですが、「いの一番」というのは、一番最初という意味です。なんでも一番が好きなのは、江戸っ子の特徴でしょうか。
もともとは、一戸建てを建てるときの最初の柱を建てる位置のことでした。
柱の配置は「番付」というもので決められています。この番付は、横方向はい・ろ・は…で、縦方向は一・二・三…と格子になっています。つまり、最初に柱を立てるのは、「い」の「一番」。
今でも建築図面の採番はい・ろ・は…、一・二・三…で採番されています。
ご自分の一戸建ての建設が始まったら、ぜひ一度、建築図面をご覧になってください。

いちばんうれしい、お施主様の「結構」のお言葉

「結構」という言葉は、元は漢語です。意味は、建造物の構造、組み立て、構成のこと。
この言葉が中国から日本に輸入されると、「計画」「もくろみ」といった意味で用いられるようになったのですが、計画を「みごとだ」「立派だ」と評価する言葉として使われるいようになったとのことです。
現代では、「満足できる状態であるさま」を表す言葉ですが、私たち菅谷工務店が目指すものも、お施主様の「結構」です。

叩いて叩いて仕上げる!「たたき上げ」

玄関の土間のことを「三和土(たたき)」ということはご存知でしょうか。
この「たたき」という言葉は、土間をつくるのに、三種類の材料を混ぜて練り、叩きかためることからきています。今では土間はコンクリートで仕上げられますが、昔は、長崎の天川土、愛知県三河の三州土、京都深草の深草土などに石灰や水を加えて塗り、叩きかためて作られていました。この叩き方が生半可だと良い土間にならないそうです。そこで、下積みの苦労を経て一人前になることを「たたきあげ」というようになったのです。
家づくりの職人の技が光る様子が伺える言葉ですね!

建築由来の言葉を学んで、新築一戸建ての勉強をしましょう まとめ

いかがでしたか。
このほかにも、「子はかすがい」「うだつがあがらない」「らちがあかない」「棚上げ」「縄張り」「畳みかける」「縁を切る」「仕切る」「ぼんくら」「釘を刺す」などなど、普段使っている言葉には、本当にたくさんの建築用語が使われているのです。
どの言葉も、職人さんの働きぶりが伝わってきます。そんな言葉をよく知っていると、家づくりの勉強になりますよ!